元氣社長の声 第1回 上海乃村 小野様

 

Q:会社概要をお聞かせください

 

上海乃村 小野様 上海乃村装飾工芸有限公司は1998年設立の内装業の専門会社です。私は2006年入社。現在、日系企業様への対応をより強化させた第一分公司を設立、そのトップとして主に商業、オフィス、住宅の空間作りのプランニング、設計施工を手がけています。

昨年度より逆に大手中国系ディベロッパー様からの引き合いも多くなり、日本の技術力やノウハウを活かし、ビジネスが加速しています。グループの本体では上海万博で13カ国のパビリオンを手がけ、今も政府と強いつながりを持ちながら博物館や都市計画館、商業施設開発プロジェクトを数多く手がけています。


Q:中国でのビジネスの期間はどれくらいですか?

2003年からです。中国にとっても日本へのデモ、金融危機、オリンピック、そして上海万博と激動の時代でした。逆にそうした動きの大きな時代にこうして中国で仕事をさせて頂いたことにとても感謝しています。

 

Q:中国でビジネスを行うようになったいきさつをお聞かせください。

 

上海乃村 小野様 私は大学時代、自分がこれから何を自分の仕事とすればよいのかが全く分かりませんでした。そこで様々な方に「もし今、私と同じ年齢だったら、何をされますか」と聞いて回ったんですね。その中でお一人「私だったら中国へ行く」と仰った先生がいらっしゃったのですが、そのお話に強く感じるところがあり「ではまず、その国を見てから決めようじゃないか」ということで大学を卒業後に上海同済大学へ建築を学びに留学しました。

今、思うとあの時に身も心も中国に混ざり、生の中国に「目線を合わせる」という機会があったことは、今の仕事をする上で、さまざまな判断にとても役に立っていると思います。 
また、当時大学では成績順に就職先が割り当てられることから、夜なんて唯一明かりのついている宿舎の玄関に皆が集まって遅くまで、本当に熱心に勉強をしていました。そのすざまじい熱意を見て、うかうかしていると日本はすぐに追い越されるな、と危機感も感じました。こうした留学の経験を通じて、中国で仕事をしてゆく具体的なイメージができ、また中国で生きていく覚悟も決まったと思います。

 

Q:今だから言える大きな失敗(あの時こうしていれば・・・)があればお聞かせください。

 

日本では仕組みを作れば、ある程度責任感や義務感で動いてくれますが、中国でそれは全く通用しなかったことです。 
中国に来たばかりの私は、人に命令し、社内での権限を振りかざし、義務で人を動かそうとしました。その結果は、誰も約束を守ろうとせず、設計図面の締切りも工事の竣工も様々な理由で遅れる悲惨な現実でした。中国だからなのか。なぜ彼らは約束を守らないのか。答えが見つかるまで、苦しみながら手さぐりで一つ一つを自問自答する毎日でした。

悩んだ挙句、答えのきっかけを与えてくれたのは私の9歳と6歳になる娘たちでした。彼女達はありがたいことに家にめったにいない、会社にばかりいる父親を忘れず、とても好意を持ってくれています。そして珍しく家にいる私に彼女達は私の「嫌がること」はしようとせず、いつも私の「喜びそうな」ことばかり(小さな手紙を書いていてくれたり、思いついたくだらない冗談を言ったりを)してくれます。

仕事で発生している状況とは正反対の環境でした。それは何が違うのか。人は命令や義務感では本当に動きません。本気で人が動くには人と人との間に「信頼関係」とそれに基づいた「好意」があることが大切だと気がついたのです。そうして私なりに答えを一つずつ掴み始めた時にビジネスも少しずつ動き始めたように思います。

 

Q:最近、一番困っていることは何でしょうか。

 

時間が足りないこと?でしょうか。中国でベンチャーをやっていると、足りないことだらけで、やりたいことが山のようにあります(笑)。韓国のアンケートにありましたが、成功に必要なものは何?と言う問いに学生は「コネ、人脈」「お金」「学歴」と答え、経営者は「健康」と答えていたようですが、全くそれを痛感します。肉体的にも精神的にも疲労を溜めずに一つの問題にエネルギーを注ぎこめることが中国では大切なので、いつもそこに注意しています。

 

Q:中国でビジネスをして、よかったことは何でしょうか。

 

上海乃村 小野様 1つは、面白いメンバー(社内、外含め)達と出会えたこと。日本では会社対会社のような意識が強いので、人間同士が密に触れ合うことは少なかったように思います。海外にいるとそういった「建前」が少し取れて人間対人間で話ができますので、周りの方々からの直接的な影響や情報はとても貴重です。日本で仕事をしていた時より人と人の強いつながりを感じますね。

2つ目は、視野が外へ向いたこと。中国にいるだけで、世界中から様々なお客さまがいらっしゃって下さり、情報が集まります。その中で今、自分には何が必要か、常に考える環境を与えて頂いていることはありがたいと感じています。


Q:最近、一番うれしかったことは何でしょうか。

 

社内にチームワークができたことでしょうか。今はいい具合に社内がガヤガヤと騒がしく、情報、知識の共有が社員同士で出来ていると思います。今後求めていくのは、私がいなくても大丈夫な(幸せな)組織ができること。そのためにはまず皆を私が引っ張り上げることが重要です。

弊社のMISSIONは「人に喜ばれ、喜びを共感しあう社会の実現を目指して」です。このミッションに基づき私が指導する内容を自分で考え、社員の行動が変わってそこに成長を感じられた時が、やはり一番嬉しいですね。結局人が「変わり」「動く」きっかけやプロセスは、中国でも日本でも全く同じだと感じています。

 

Q:ビジネスについて考えている新しいアイデアがあれば、可能な範囲でお聞かせください。

 

空間づくりを通して社会に貢献していこうという中で、オフィス空間は、実はまだ手付かずの可能性が残されていると思います。 
これからの世の中は「働くこと」自体の意味が問われる時代になってくると思います。大量生産・大量消費の時代からスタイルを変え、物質やお金の為ではなく、「働く意味」を問いかけながら働くこと、働きがいこそが企業の競争力の源泉となる時代になってくると思います。

そうした時代への移行を感じる今、相変わらずの白い壁、床はありきたりの絨毯、蛍光灯の光る天井。これが人類が考えうる、もうこれ以上進歩する余地の無い最高の「働く場」か、と問いかけると、私は大きな声でNO!と言いたいです。オフィスは人生の内で最も活発に生きる20代から60代までの間で、且つ一日の大部分の時間を過ごす大切な空間です。空間はそこで生きる人に大きな影響を与えます。良い仕事をするには、まず働く場所がキラリと光る必要があり、そこで働く人が楽しく、そうした活き活きと働く人から生み出されたものこそが世の中でまたキラリと光る価値を放つのではないかと考えています。 
現在、このアイデアは進行中で、参加メンバーも増えてだんだんカタチになってきています。まずは我々のオフィスが実験台として改造中です。さて、その出来栄えはいかに?完成をどうぞご期待下さい!

 

Q:将来の夢(事業・人生)をお聞かせください。

 

まず、大きな事を考える前に、中国できちんと根を張り、中国に影響を与えられるスモールビジネスを成功させることが私の夢です。中国は簡単に成功できるほど甘くはない場所です。そしてそれを実現する為には「働く意味」を追求し、働く社員一人一人が自分の力を本当に発揮できる会社になることが必要だと考えています。

そうすることが私達のミッションである「人々に喜ばれ、喜びを共感しあう社会を実現する」ことにつながると考えています。そうしてこの世の中が、我々が作る作品によって今よりも少しだけ「楽しく」変わることができれば良いな、と考えています。

 

Q:これから中国でビジネスをしようとする方に一言

 

上海乃村 小野様1.本当に信頼できる中国人の友達を「一人」見つけること。 
「何か」あったときに本気で助けてくれる「仲間」がいるかどうかは、中国で生きてゆく上で大きいです。何かあったとき日本人だけではやはり限界があります。出会いたくても出会えるわけではないですが、そういった人に出会う為に、それにふさわしい自分自身をいつでも準備しておくことが大切だと思います。

2.「出口」を決めて中国に来て下さい。 
今まで拝見しているとまだまだ「何となく」であったり、「行けば何とかなるだろう」という安易な考えで中国に来られる方が多いです。ここは中国。自分がたどり着きたい出口を明確に決め、後はどうしたらゴールできるかだけを考え、それ以外のことは全て切り捨ててでもやり遂げる「覚悟」が必要です。どうであれ「出口」にたどり着けば「次」があります。一つ目の出口にたどり着けなければ、いくらいいことをやっていてもビジネスはそこで終わりです。中国であれもこれもやりたいと言うのは禁止。中国の方は徹底して、何の遠慮もなく一つを「奪い」にこられるので、迷いがある日本人は簡単に負けると思います。

 

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